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2016年6月10日

印刷の方式

印刷には大きく分けて下記の5つの方式があります。
名前の通り1-4は有版式で、5は無版式です。

 

1.凸版印刷(活版印刷)
2.凹版印刷(グラビア印刷)
3.孔版印刷(シルク印刷)
4.平版印刷(オフセット印刷)
5.無版印刷(デジタル印刷)

 

  1. 凸版印刷

    版の凹凸を利用した印刷方法です。版画と同じで、印刷しない部分を彫り込み、残った印刷したい部分(凸部)にインクをつけ、紙に転写します。最も古典的な印刷方式です。

  2. 凹版印刷

    版の凹凸を利用した印刷方法です。凸版印刷とは逆に、印刷する部分を彫り込み、凹んだ部分にインクが入り込み、紙に転写します。電子彫刻された銅版シリンダーを使用するので、耐久性があり、大量印刷に向いています。また、凹凸の深さでインクの量を調整し濃淡を作るので写真などの再現性に優れてるので、雑誌の写真ページを印刷していたことからグラビア印刷とも呼ばれる。(現在はオフセット印刷が多用されている)
    また、他の印刷方法では再現できない細かい線も再現できるので紙幣や収入印紙の印刷にも利用されている。

  3. 孔版印刷

    版に細かい穴をたくさん作り、圧力をかけ、その穴を通過したインクを紙などに転写し印刷します。(昔の学校でよくあったガリ版やプリントごっごです。)
    特徴として紙だけではなくいろいろな素材に印刷できるので、Tシャツなど衣類の印刷や、インク以外の印刷のできるので、様々な工業用途にも利用されています。

  4. 平版印刷

    水と油の反発を利用した印刷です。印刷しない部分が親水性で、印刷する部分を親油性の版を作り、親油性の部分のみにインクがつき、紙に転写されます。
    現在の商業印刷のほとんどはこの方式で印刷されており、最も一般的な印刷です。

  5. 無版印刷

    1-4のように版を作らずに印刷します。静電気による印刷・昇華型熱転写による印刷・インクジェット印刷などの方法があり、少部数の印刷や緊急の印刷などに向いています。
    弊社では1996年にオンデマンドデジタル印刷機(無版印刷)を他社に先駆けて導入しました。導入当時は様々な問題がありましたが、印刷機の進歩とノウハウの蓄積により、現在では多くのお客様にご利用頂いております。